日銀は29日、2013年4月に導入した異次元金融緩和策の効果で消費者物価指数(CPI、除く生鮮食品・エネルギー)の伸び率が0.5~0.7%押し上げられたとの分析結果を公表した。家計や企業の物価に関する見方や需給ギャップの改善を通じ、緩和策が「CPIを継続的に押し上げてきた」と評価した。実質GDP(国内総生産)の水準は、1.3~1.8%押し上げられたとの試算を示した。
分析の期間は、黒田東彦前総裁の下で緩和策を導入してから23年4~6月期まで。日銀は24年3月にマイナス金利解除や長短金利操作の撤廃を決め、金融政策の正常化に踏み切った。
〔写真説明〕日銀本店=東京都中央区
2024年11月29日 20時19分