佐藤健、１０年前との変化は「余裕ができた」　林遣都は両親への感謝を「言えるように」

俳優の佐藤健、阿部寛、林遣都が２０日、東京都内で行われた映画「護られなかった者たちへ」（瀬々敬久監督）の公開直前イベントに出席した。

中山七里氏の小説が原作の同映画は、東日本大震災から１０年目の仙台で発生した連続殺人事件と、その裏に隠された真実を描くヒューマンミステリー。佐藤は容疑者・利根、阿部と林は事件を捜査する宮城県警の刑事を演じる。

佐藤は撮影を振り返り、「我々はむちゃくちゃ走ったけど、阿部さんはタフだった。ついていくのに必死でした」。林も「（阿部は）歩幅が違う。僕の全力でも全然かなわなかった」と話した。

一方、阿部は佐藤の「集中力」を絶賛し、「利根という容疑者がそこにいるようで、僕もやりやすかった」とコメントした。

この後、３人は映画の内容にちなんで「１０年前と今で変わったところはある？」と質問された。佐藤は「１０年前は、きょうを生きることに精いっぱいだった気がする。その頃よりは余裕を持つことができたかな。いろいろなことを俯瞰（ふかん）して見られるようになった」などと思いを巡らせた。

林は「反抗期のまま上京し、地元に帰っても素直になれない時期が２０代は続いていた」そうで、「両親を『大切にしなきゃ』と思って。『ありがとう』と言えるようになりました」と自身の変化を明かしていた。映画は１０月１日公開。 〔写真説明〕映画「護られなかった者たちへ」の公開直前イベントで撮影に応じる（左から）佐藤健、阿部寛、林遣都＝２０日、東京

2021年09月20日 19時31分

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