大統領選の敗北候補が異議＝抗議デモで７人死亡－インドネシア

【ジャカルタ時事】現職ジョコ氏が再選されたインドネシア大統領選で多くの不正があったとして、対立候補の元陸軍特殊部隊司令官プラボウォ氏が２４日、憲法裁判所に異議を申し立てた。一方、首都ジャカルタで続いた選挙結果に対する抗議デモは一部が暴徒化し、治安部隊と衝突。同日までに７人が死亡、４００人以上が逮捕された。

プラボウォ氏の陣営は前回２０１４年の大統領選でも、ジョコ氏に敗北。やはり「大規模な不正があった」と憲法裁に訴えたが、却下された。憲法裁は来月２８日に判断を下す予定。

抗議デモは２１日から始まった。夜間に一部が暴徒化し、治安部隊に火炎瓶や石を投げたり警察官舎の車を燃やしたりした。警察は催涙ガスを使って応戦。少なくとも７人が死亡したが、大きな混乱は生じていない。

〔写真説明〕インドネシア大統領選で敗北した元陸軍特殊部隊司令官プラボウォ氏＝２１日、ジャカルタ（ＡＦＰ時事） 〔写真説明〕警官隊（手前）とにらみ合うインドネシアのデモ＝２２日、ジャカルタ（ＥＰＡ時事）

2019年05月25日 05時20分

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