ワクチン普及支援へ９６００億円＝「世界サミット」で各国確約

【ロンドン時事】発展途上国でのワクチン普及を目指す国際会合「グローバル・ワクチン・サミット」は４日、ドナー各国政府などが総額８８億ドル（約９６００億円）を最貧国の感染症対策のため拠出することを確約し、閉幕した。

資金は途上国における予防接種を推進する国際組織「ＧＡＶＩワクチンアライアンス」の活動に充てられる。ＧＡＶＩによると、拠出金で最貧国の子供３億人が予防接種を受けられるほか、新型コロナウイルスの影響を受ける各国の医療制度やワクチン分配体制の強化が可能になるという。

自身の財団を通じて１６億ドル（約１７４５億円）を寄付した米マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏は「新型コロナのパンデミック（世界的流行）に打ち勝つため、世界は科学的打開だけでなく大いなる寛大さも必要だ。われわれは今日それを見た」とサミットを評価した。

英政府主催のサミットはオンラインで開かれ、日本を含む５２カ国の首脳らが参加。安倍晋三首相はビデオメッセージを通じて３億ドルの資金拠出を約束した。

2020年06月05日 07時44分

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