ベラルーシ反政権派候補、隣国リトアニアに出国

【モスクワ時事】旧ソ連構成国ベラルーシで９日行われた大統領選の反政権派女性候補スベトラーナ・チハノフスカヤ氏が隣国のリトアニアに出国したことが分かった。リトアニアのリンケビチュウス外相が１１日、ツイッターで明らかにした。

ＡＦＰ通信によれば、リンケビチュウス氏は１１日、記者団に「彼女はある種の圧力を感じていたようで、出国する以外の選択肢があまりなかった」と語り、政権が圧力をかけた可能性を示唆した。チハノフスカヤ氏は夫が拘束下にある。

ベラルーシでは現職のルカシェンコ大統領の６選に反発する市民と治安部隊が２日連続で衝突し、死者も出ている。

ベラルーシ国営通信社ベルタ（ＢＥＬＴＡ）は１１日、チハノフスカヤ氏が支持者に抗議活動を控えるよう呼び掛ける動画を公開した。ただ、ＡＦＰ通信によると、チハノフスカヤ陣営幹部マリア・コレスニコワ氏は１１日、この動画について「チハノフスカヤ氏は繰り返し脅迫され、夫は収監されている。どんな動画でも収録は簡単だった」と述べ、当局から以前、強要され撮影した映像の可能性を指摘した。

〔写真説明〕会見するベラルーシ大統領選候補スベトラーナ・チハノフスカヤ氏（左）と陣営幹部マリア・コレスニコワ氏＝１０日、ミンスク（ＡＦＰ時事）

2020年08月11日 23時52分

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