香港問題「対話で解決を」＝中国に呼び掛け―台湾総統

【台北時事】台湾の蔡英文総統は１２日、兼務する与党・民進党主席（党首）として香港問題について談話を発表、「情勢は一段と悪化している」と懸念を示した。その上で、「香港市民と腹を割って対話してこそ問題を解決できる」と述べ、中国政府に民主派への弾圧をやめるよう呼び掛けた。

蔡氏は、香港紙「リンゴ日報」創業者の黎智英氏や、民主活動家の周庭氏が逮捕（後に保釈）されたことに触れ、「中国が香港国家安全維持法に基づき、香港の基礎である自由と人権、法治を直接侵害している」と批判。当局が市民の意志を砕く試みは、台湾の民主化の歴史から「徒労であり、成功しないだろう」と強調した。

〔写真説明〕１２日、台北市内の与党・民進党本部で香港問題について発言する台湾の蔡英文総統

2020年08月12日 17時36分

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