イラン、さらに遠心分離機稼働＝核合意でけん制

【カイロ時事】ＡＦＰ通信によると、イランは１０日、中部ナタンツの核施設で新たに遠心分離機「ＩＲ６型」１６４機を連結したカスケードなどの稼働を始めたと明らかにした。２０１５年のイラン核合意では、イランが濃縮ウラン製造で使用できる遠心分離機は旧式の「ＩＲ１型」に限定しており、新たな逸脱措置となる。

核合意の再建を目指す当事国によるウィーンでの協議は９日、イランと米国の間接交渉も行われたものの、具体的な進展は来週も続く次回会合以降に持ち越された。イランとしては核開発拡大を進める姿勢で圧力を強め、制裁解除に応じない米国をけん制する狙いとみられる。

〔写真説明〕イラン中部ナタンツにある核施設＝２０２０年１０月撮影、米マクサー・テクノロジーズの衛星画像（ＡＦＰ時事）

2021年04月10日 19時11分

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