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久々の新首相に期待=メルケル氏評価さまざま―独総選挙



【ベルリン、フランクフルト時事】ドイツ連邦議会(下院)選挙の投票が26日行われ、投票した有権者の間では、16年間務めたメルケル首相が引退し久々に誕生する新首相への期待が強い。気候変動対策や移民政策、格差是正などの課題への対応を求める声が上がった。メルケル氏については、これまでの感謝から移民政策への不満まで、さまざまな評価が聞かれた。

ベルリン東部パンコウの投票所に子供と訪れた学術関連団体の女性(33)は「メルケル氏は多くの危機を乗り越えた」と評価。ただ、投票先はメルケル氏のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)ではなく、環境政策を推進する緑の党を未来のために選んだという。

移民系の技術者の男性(61)は、社民党に投票した。メルケル氏は難民受け入れに努力したと称賛しつつ、新首相には「経済を上向かせ、移民や難民を、公正に人として扱ってほしい」と期待を寄せた。

一方、年金生活者の女性(56)は、極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)を選んだ。メルケル氏の移民政策と新型コロナウイルス対策に不満で、新首相には「もう一度、われわれドイツ人のための政治をしてほしい」と注文を付けた。

新型コロナの影響で、郵便投票を選択した有権者も多かった。郵便でCDUに投票した南西部バーデンバーデンの自動車大手勤務の男性(37)は「緑の党の政策は重工業に良くない。気候変動対策と産業のバランスを取るべきだ」と語った。首相交代については「メルケル氏は意欲を失っている。新リーダーが選ばれるのは良いことだ」と歓迎した。

〔写真説明〕26日、ドイツ南部バイリッシュツェルで、民族衣装を着て投票する女性(AFP時事) 〔写真説明〕26日、ドイツ南部ニュルンベルクで、妻と共に投票するキリスト教社会同盟(CSU)のゼーダー党首(左)(AFP時事) 〔写真説明〕26日、ベルリンで投票するドイツのシュタインマイヤー大統領(右)(EPA時事) 〔写真説明〕26日、ドイツ東部ポツダムで、投票を終え笑顔を見せる緑の党のベーアボック首相候補(右)(EPA時事)

2021年09月26日 20時13分


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