一般社団法人 日本電子機器補修協会
【上海時事】中国最大の経済都市、上海は28日、新型コロナウイルス感染拡大防止のためのロックダウン(都市封鎖)開始から2カ月を迎えた。4月中旬に2万8000人に迫った1日当たりの新規感染者が300人を下回るようになり、5月半ば以降は商業施設の営業も徐々に再開。市政府は6月から段階的にオフィスへの通勤を解禁するなど、本格的な規制緩和に踏み出す。6月下旬までには市民生活を全面的に正常化させる計画だ。
ただ、感染発生の責任追及を恐れる末端の行政組織は、規制緩和に後ろ向き。散歩や買い物に出る人は増えたものの、多くの店舗は閉まり、厳しい行動制限が続いている。感染を懸念して外出を控える人も多く、順調に封鎖解除が進むか「信じられない」との声も根強い。
経済への打撃も深刻だ。4月の市内の新車販売はゼロ。浦東空港の旅客数は前年同月比で99%落ち込み、工業生産は6割、小売りは5割減った。外国人の脱出も加速。国際都市としての信用や魅力も大きく失墜し、一時帰国できた在留邦人からは「もう戻りたくない」という声も聞かれる。
習近平国家主席は「ゼロコロナ」政策を堅持する方針で、共産党内部で「批判は許されない」(市政府関係者)状況。一方で李克強首相が最近、頻繁に経済悪化に危機感を示すなど、経済重視派の声も勢いを増しており、今秋の党大会を控え、水面下の駆け引きが激しくなっている。
〔写真説明〕27日、新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)が続く中国・上海で男性の検査をする医療従事者(AFP時事)
2022年05月28日 05時52分
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