【ソウル時事】韓国軍の創設から今年で76年を迎えたことを記念し、ソウル市中心部で1日、軍事パレードが行われた。これに先立つ記念式典で、尹錫悦大統領は「(北朝鮮が)核兵器の使用を企てれば、わが軍と韓米同盟の圧倒的な対応に直面することになる」と金正恩政権をけん制した。
朝鮮戦争中の1950年10月1日に韓国軍が南北境界の北緯38度線を越えたことから、韓国ではこの日を「国軍の日」と定めている。パレードの実施は2年連続となる。
パレードは中央官庁や在韓米国大使館などが面する大通りで実施し、交通規制が敷かれた。大勢の人が沿道で観覧する中、戦車や装甲車などが登場。空軍の特殊飛行チーム「ブラックイーグルス」が上空を飛行した。
軍用ソウル空港で開かれた記念式典で尹大統領は、北朝鮮の核・ミサイルに対応する「戦略司令部」が1日、韓国軍に創設されたことに言及。「北朝鮮の核と大量破壊兵器から、国家と国民を守る核心部隊になる」と強調した。
〔写真説明〕1日、ソウル市中心部で行われた韓国の軍事パレード(AFP時事)
2024年10月02日 13時30分