大統領に拉致問題提起を＝訪米控え菅首相に提言―自民

自民党拉致問題対策本部の山谷えり子本部長は２日、首相官邸で菅義偉首相と会い、１６日に米ワシントンで行われるバイデン大統領との首脳会談の際、北朝鮮による日本人拉致問題を提起するよう求める決議文を手渡した。首相は「首脳会談で協力が取り付けられるよう努める」と応じた。

決議文は、バイデン氏から金正恩総書記に直接働き掛けることが拉致被害者の帰国に効果的だと指摘。米国の対中国戦略の中で拉致問題をはじめとする北朝鮮問題を重視するよう促すことも求めた。

また、「北朝鮮は圧力をかけたときに扉を開いてくる」（山谷氏）として、経済制裁の継続、密輸目的で北朝鮮船舶に物資を積み替える「瀬取り」の対策強化も訴えた。

〔写真説明〕拉致問題の早期解決に向けた決議文を菅義偉首相に提出後、記者団の質問に答える自民党拉致問題対策本部の山谷えり子本部長（中央）＝２日午後、首相官邸

2021年04月02日 18時47分

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