一般社団法人 日本電子機器補修協会
21日に投開票を迎える参院選では、政治的な意見をインターネット交流サイト(SNS)で発信する著名人も多くみられた。一方で、内容が問題視され「炎上」するケースも。識者は、著名人の発信は影響力が大きく、「有権者は内容を見極めるリテラシーが重要」と指摘する。
ツイッターでは、女優の橋本環奈さんが今回の参院選で期日前投票に行ったことを明かし、「積極的に参加していきたい」と投稿。俳優の古舘寛治さんは政権批判のツイートをたびたび投稿した上で、「みんな政治を語るのをタブーにしてきた」と述べた。俳優の城田優さんは参院選で争点となっている消費増税に関し、「我々の投票で決まる」とつぶやいた。
一方で、発信内容がネット上で炎上することもあった。俳優の浅野忠信さんはツイッターで、「投票は白紙でもいいんだって」と投稿し、反論が相次いだほか、漫画「遊戯王」の作者高橋和希さんも、自作のキャラクターが政権を批判する画像をインスタグラムに投稿し、謝罪する事態に陥った。
ネットの炎上を研究する国際大学講師山口真一氏は、「政治やジェンダーといった話題は炎上しやすい傾向にある」と指摘し、明確な政権批判は炎上の原因になりやすいと分析。学校教育で政治に触れる機会が少ない日本では、「政治は話題にしにくいという社会的特徴もある」と話す。
自身もツイッターで発信している日本文学研究者ロバート・キャンベル氏は、著名人が自分の経験や立場から発言するのは、日本社会でこれまで求められてこなかったと分析。著名人が自由に思いを表現するのは当たり前だとしながらも、「影響を受けやすい若者は、発言を厳しくチェックするリテラシーを高める必要がある」と指摘した。
2019年07月20日 03時58分
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