政治資金問題「速やかな説明を」＝岸田首相、自民幹事長に指示―衆院予算委

衆院予算委員会は２２日午前、岸田文雄首相と全閣僚が出席し、２０２３年度補正予算案に関する２日目の基本的質疑を行った。自民党５派閥の政治資金パーティー収入過少記載問題に関し、首相は各派で政治資金収支報告書を訂正していると強調。「適切に説明を速やかに行ってもらうよう茂木敏充幹事長に指示した」と明らかにした。

政治資金を巡っては、５派の政治団体がパーティーの収入計約４０００万円分を報告書に記載していなかった疑いが浮上。東京地検特捜部が事務担当者を任意で事情聴取している。首相は「国民から疑念を持たれることのないように努めていく」と述べた。

首相は、岸田派の報告書について「１年ほど前に（訂正の）報告を受けた」と説明。新藤義孝経済再生担当相は、自身が事務総長を務める茂木派の報告書を訂正したことを明らかにした。立憲民主党の渡辺創氏への答弁。

予算委は、過少記載問題を巡って直前の理事会が長引いたため、開会が約５０分ずれ込んだ。野党側が不記載の金額などの明示を求めたが、自民側は拒否。首相が委員会の冒頭に発言することで折り合った。

〔写真説明〕衆院予算委員会の冒頭、自民党５派閥の政治資金パーティー収入の過少記載問題について発言する岸田文雄首相（左手前）＝２２日午前、国会内

2023年11月22日 12時08分

関連記事

「裏金」論点、各党が支持訴え＝衆院３

「適切な対応取る」＝円安進行に、日本

共同親権法案、今国会成立へ＝衆院通過

スパコン整備に巨額支援＝ＡＩ開発加速

国政補選、政権浮沈に影響＝福田・菅首

支援金、試算小出しに批判＝政府は「実

築地、三井不動産などが再開発＝５万人

自民、皇族確保の政府２案「妥当」＝近

中東情勢を憂慮、邦人被害なし＝イラン

感染症危機、国が調整・指示＝「機動的

教員月給上乗せ「１０％以上」＝教科担

少子化関連法案、衆院通過＝支援金徴収