「自分に起きたら、と考えて」=横田拓也さんが中学校で講演―川崎



北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=拉致当時(13)=の弟で、拉致被害者家族連絡会代表(家族会)の拓也さん(57)が7日、川崎市内の中学校で講演した。参加した3年生約130人を前に、「自分に起きた事件だったら、と考えてほしい」と訴えた。

講演は、若者への理解推進と早期解決を目的に、同市などが開催。市内の中学校や一般市民にもインターネットでライブ配信された。

拓也さんは講演で、めぐみさんが拉致された経緯や、失踪後に残された家族の苦悩などを説明。「自分に起きた事件だったらどう考えるか、大切な家族やきょうだいに起きた事件だったらどれぐらい苦しいか」と語り、「この話を家族や友達に話し、(解決に向け)皆さんの力添えをお願いしたい」と呼び掛けた。

高市早苗首相が北朝鮮に首脳会談を呼び掛けたことにも触れ、「この1年、何も動きがなかった。速やかに全被害者が帰国できるように政治に期待したい」と述べた。

講演を聴いた生徒からは「次世代にどう伝えるべきか」「ネット上の誹謗(ひぼう)中傷にどう対応するべきか」などと多くの質問が上がった。

〔写真説明〕中学校で拉致問題について講演する横田めぐみさんの弟拓也さん(奥)=7日午後、川崎市

2025年11月07日 18時17分


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