
ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった大阪大の坂口志文特任教授(74)の祝賀会が7日、出身地の滋賀県・長浜市役所で開かれた。集まった約400人の市民らを前に、坂口さんは「故郷というのは良い所だ。皆さんに感謝したい」と述べた。
祝賀会では、出身の県立長浜北高の吹奏楽部による演奏に合わせ、市民らが「受賞おめでとう」などと書かれた横断幕やうちわを持って坂口さんを出迎えた。花束を受け取った坂口さんは、同級生らと談笑したり、子どもたちの求めに応じてサインを書いたりしていた。
坂口さんは「長浜へ帰ると高校の同級生や昔から知っている人たちに会って懐かしさを感じる」と述べ、「何かあったら帰ってくる所だと思っている」とあいさつした。
子どもと参加した同市の田中実花さん(41)は「じかに話を聞くと一言一言の重みが違った。子どもたちには坂口先生を見て頑張ろうと思ってほしい」と話した。
〔写真説明〕出身地の滋賀県長浜市で行われたノーベル生理学・医学賞受賞の祝賀会で、花束を受け取る大阪大の坂口志文特任教授(左)=7日午後
〔写真説明〕ノーベル生理学・医学賞受賞の祝賀会に参加し、子どもたちの求めに応じてサインを書く大阪大の坂口志文特任教授(左)=7日午後、滋賀県長浜市
2025年11月07日 18時33分