
天皇、皇后両陛下は9日、三重県志摩市で開かれた第44回全国豊かな海づくり大会の式典に出席された。
天皇陛下はあいさつで、幼少期に三重県を訪れた際に見た海女の作業の様子や、真珠の加工工程、海を船が行き交う風景は、海と共に暮らす人々の日常を感じさせたと回顧。漁業関係者の苦労をねぎらい、「日頃から豊かな海づくりに取り組んでいる皆さんの活動が、今後とも多くの人々によって支えられ、発展していくことを希望します」と述べた。
続いて両陛下は南伊勢町に移動し、宿田曽漁港で県立水産高校の実習船「しろちどり」を視察後、放流行事に出席。会場はあいにくの雨となったが、漁船による海上パレードに手を振って応え、イセエビの稚エビとマダイの稚魚を海に放流した。同日夜に帰京した。
〔写真説明〕第44回全国豊かな海づくり大会であいさつされる天皇陛下と皇后さま=9日午前、三重県志摩市
〔写真説明〕イセエビの稚エビを放流される天皇、皇后両陛下=9日午後、三重県南伊勢町
2025年11月09日 21時32分