特定失踪者家族「もう待てぬ」＝集会で拉致問題解決訴え

北朝鮮に拉致された可能性がある特定失踪者の家族らが集まり、拉致被害者の早期救出を訴える集会が２４日、東京都内で開かれた。大規模な集会は９年ぶりといい、参加者は「高齢化が進んでおり、再度集会を開くことは恐らくないだろう。もう待てない」と訴えた。

集会には政府認定の拉致被害者の家族を含む約２０人が全国から駆け付けた。

１９７３年に千葉県で失踪した古川了子さんの姉竹下珠路さんは「９年前に訴えた約８０人の家族のうち１０人以上が亡くなった。一日も早く取り戻さないと」と強調。石川県出身で６３年に消息を絶ち、北朝鮮で亡くなったとされる寺越昭二さんの息子昭男さんは「トランプ大統領にもお願いし、何とか道筋を」と語り、２７日の日米首脳会談に期待を寄せた。

７６年に埼玉県で失踪した藤田進さんの弟隆司さんは「北朝鮮で写真が見つかっても認定すらされない。問題を矮小（わいしょう）化せず、しっかり取り組んでほしい」と声を上げた。

〔写真説明〕北朝鮮に拉致された可能性がある特定失踪者の写真を掲げ、早期解決を訴える家族ら＝２４日午後、東京都千代田区 〔写真説明〕拉致被害者の救出を訴え、デモ行進する特定失踪者の家族ら＝２４日午前、東京都千代田区

2019年05月24日 17時53分

関連記事

脱線から１９年、犠牲者追悼＝ＪＲ西社

宝島さんと都内空き家で接触か＝逮捕の

旅客船事業の規制厳格化＝海保は救助体

追悼式で遺族ら献花＝犠牲者の冥福祈る

車から宝島さん妻の免許証、血痕も＝発

米グーグルに初の行政処分＝ヤフー広告

海洋観測艦派遣し深海調査＝ヘリ事故、

事件前、粘着テープやガソリン購入＝逮

災害伝承碑「活用を」＝地図記号発表か

紅麹被害、実態解明急ぐ＝機能性食品、

進まぬ公費解体、復興に影＝申請、いま

対潜水艦戦、高度な訓練＝中国抑止、現