海外贈賄、元役員に有罪＝司法取引適用事件－東京地裁

日本版「司法取引」が適用され、初めて立件されたタイでの火力発電所建設をめぐる贈賄事件で、不正競争防止法違反（外国公務員への贈賄）罪に問われた大手発電機器メーカー「三菱日立パワーシステムズ」の元取締役常務執行役員内田聡被告（６５）の判決が１３日、東京地裁であった。吉崎佳弥裁判長は「賄賂供与の重要な役割を果たした」と述べ、懲役１年６月、執行猶予３年（求刑懲役１年６月）を言い渡した。

吉崎裁判長は、内田被告が、部下だった同社元執行役員（６３）＝有罪確定＝らから、タイの公務員に賄賂を要求されたと相談を受け、「仕方ないな」などと支払いを了承したと認定。「経緯を説明した元執行役員の供述は信用できる」と述べ、弁護側の無罪主張を退けた。

2019年09月13日 14時49分

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