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「心折れそう」と悲鳴=「復旧まで2週間」に住民-停電なお14万戸・千葉



台風15号の被害を受けた千葉県では14日も、約14万戸で停電、約2万4000戸で断水が続いた。「心が折れそう」。停電の全面復旧に最長で約2週間かかるとの見通しが13日示されたことを受け、住民からは悲鳴が上がる。一方、14日は連休初日ということもあり、ボランティアの受け入れも各自治体で本格化した。

東京電力パワーグリッドによると、14日午後7時時点で13万9600戸が停電。復旧まで2週間が必要と見込まれているのは、県南部に位置する南房総市と館山市、鴨川市、鋸南町の4自治体。

南房総市富浦町青木では、至る所で農業用ハウスが壊れ、停電が続く。カーネーションを栽培する安西真さん(40)は、「修復には多くの作業が必要だが、電気が通らないと始まらない」と落胆。復旧まで2週間を要することについて、「心が折れそうになるくらい絶望的だ」とうつむいた。

館山市で避難所に指定されている「菜の花ホール」(同市北条)には、28人の避難者が身を寄せた。同市上真倉の和田孝さん(65)は、「(2週間は)長いと思う」と語気を強めた。

一方、県社会福祉協議会によると、14日午後3時時点で、館山市や鴨川市など9市町でボランティアの受け入れが開始された。損壊した屋根へのブルーシート張りやがれきなどの片付けのほか、支援物資の配布を依頼している。

森田健作知事は同日、君津市で実施されている自衛隊の入浴支援の様子や、南房総市の農業被害を視察。南房総市の視察には江藤拓農林水産相も加わった。

森田知事は視察後、「国の力も借りながら、一日でも早く県民の安心安全を回復しないといけないと改めて強く感じた」と強調。江藤氏は「(住民の)気持ちに寄り添ってスピード感を持って対応したい」と述べた。

〔写真説明〕台風15号の暴風で農業用ハウスに倒れた電柱=14日午後、千葉県南房総市 〔写真説明〕停電などの影響を受け避難所に身を寄せる住民=14日午後、千葉県館山市 〔写真説明〕大規模停電が続く中、救援物資を受け取る住民=14日午後、千葉県館山市 〔写真説明〕台風15号の被害地域を視察する江藤拓農林水産相(左から2人目)と森田健作千葉県知事(右から2人目)=14日午後、千葉県南房総市

2019年09月14日 19時41分


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