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筋弛緩剤事件、最高裁も再審認めず=受刑者の特別抗告退ける



仙台市の北陵クリニック(閉院)で2000年、患者5人の点滴に筋弛緩(しかん)剤を混入したとして殺人と殺人未遂の罪に問われ、無期懲役が確定した元准看護師守大助受刑者(48)の再審請求について、最高裁第3小法廷(林景一裁判長)は15日までに、守受刑者の特別抗告を棄却する決定をした。再審を認めない判断が確定した。決定は13日付。

受刑者側は12年2月、被害者の血液から筋弛緩剤の成分を検出したとする警察の鑑定は誤りとする専門家の意見書などを基に裁判のやり直しを求めたが、仙台地裁は14年3月、「確定判決に合理的な疑いは生じない」と請求を棄却。仙台高裁も18年2月に地裁の判断を支持した。

守受刑者は04年に一審仙台地裁で無期懲役を言い渡され、08年に最高裁で確定した。

確定判決によると、守受刑者は00年2~11月、勤務していたクリニックで患者の点滴に筋弛緩剤を混入。女性=当時(89)=を殺害し、4人に意識障害を負わせるなどした。

2019年11月15日 15時26分

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