量子コンピューターの活用支援＝新型コロナ対策で東北大

東北大は２日までに、量子コンピューターを使った新型コロナウイルス対策に対し、最適な使い方を助言するなど支援に乗り出すと発表した。

量子力学の原理を応用した量子コンピューターは高速計算ができる。カナダのＤ―Ｗａｖｅ社製は、複雑な要素が絡む課題の中から最適な選択肢を選ぶ「組み合わせ最適化問題」が得意とされる。

同社は新型コロナウイルス対策に使う場合、無償で量子コンピューターを利用できる取り組みを開始。薬の最も有効な成分の組み合わせや、大勢の患者をどの病院に入院させるのが適切かといった課題への利用が想定される。

東北大は同社のコンピューターを使っており、利用目的に適した使い方の助言や共同研究などに応じる予定だ。同大大学院情報科学研究科の大関真之准教授は「人間の手に負えない課題も量子コンピューターならベストな戦略を見つけられる」と話した。

2020年04月02日 14時56分

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