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3密回避し「和みや癒やしを」=夏本番、家庭用花火が好調―新型コロナ



新型コロナウイルスの感染拡大で、各地の花火大会が軒並み中止される中、「3密」を避けて楽しめる家庭用花火の売れ行きが好調だ。夏本番を迎え需要はさらに高まる見通しで、業者は「コロナ禍の癒やしになってほしい」と話している。

手持ち花火など家庭用は例年、4月下旬の大型連休ごろから店頭に並び始める。

大手メーカーの稲垣屋(愛知県岡崎市)では、5~7月の売り上げが前年同期比約2~3割増と大幅に伸びた。担当者は「外出自粛の中、自宅周辺で気軽に楽しめる娯楽として需要が高まっている」と分析。夏は年間売り上げの8割を占める書き入れ時で「コロナ収束が見通せない中、花火を通して癒やしや和みを提供できれば」と話す。

老舗花火問屋の山縣商店(東京都台東区)も家庭用花火セットの出荷数が前年より増加した。特に国産の線香花火「大江戸牡丹」(10本入り660円)の人気が高いという。開発者で同社会長の山縣常浩さん(78)は「コロナ禍で質の良い花火をしたい人が増えている。ぜひきれいな花火を楽しんで」と力を込める。

国産線香花火は、価格が10分の1ほどの安価な中国製に押され、1998年に市場から姿を消したことがあった。しかし、山縣さんらの尽力で2000年に復活。大江戸牡丹は一本一本手作業で作られ、繊細で長持ちする火花が特徴だ。

業界団体の日本煙火協会(中央区)は、コロナ禍の花火は人数を制限し、間隔も確保するように呼び掛ける。アルコール消毒液についても「引火性が高く発火の可能性があるため、花火の直前に使ったり、近くに置いたりしないでほしい」と注意を促している。

〔写真説明〕山縣商店で取り扱う国産の線香花火=7月31日、東京都台東区 〔写真説明〕線香花火を手にする山縣商店の山縣常浩会長=7月31日、東京都台東区

2020年08月13日 05時36分


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