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「返せば問題ない」=山内容疑者、危機感薄く―逮捕から1週間・格納庫売買事件



羽田空港の格納庫売買をめぐる事件で、元参院議員の山内俊夫容疑者(74)が逮捕されてから5日で1週間となる。「どう金を使おうが金利を付けて返せば問題ない」。逮捕前の取材に、私的流用の疑いがある不動産取引について、同容疑者はこう話していた。刑事事件に発展しかねない状況になっても「危機感はなかった」と関係者は語る。

山内容疑者は、実質的な代表を務める合同会社「羽田空港格納庫」(東京都渋谷区)の資金1億円を香川県と京都市の不動産購入に流用したなどとして、業務上横領容疑で逮捕された。このほか横浜市の土地取引に絡み5300万円を支出し、自身が代表だった一般社団法人の運転資金などにも充当。資金はいずれも不動産投資会社「マルナカホールディングス」(高松市)が拠出していた。

「私は2億円超を私的流用しました」。山内容疑者は2019年6月、マルナカ本社に呼ばれた際、金の流れを説明し、私的な不動産取引を認めたという。同社関係者は「悪びれる様子はなかった。説明すれば許してもらえると思っていたのではないか」と振り返る。

山内容疑者は15年、多額の利益が出たとされるマルナカの朝鮮総連中央本部ビル転売で、仲介役を務めた。この取引で同社会長との関係を深めたとされ、格納庫売買では「会長から(資金を)何に使っても良いと言われた」と周囲に説明。不動産取引に使った資金は「格納庫を転売後に返すつもりだった」と話していた。

しかし、格納庫は国土交通省から使用許可が得られず、売却先探しは難航。マルナカ側から転売の実現を疑問視する声が上がったが、山内容疑者は「(格納庫の)販売は継続中だ」と強気の姿勢を崩さなかったという。

〔写真説明〕山内俊夫容疑者

2021年12月04日 14時38分


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