石破茂新首相の誕生で、歴代首相の似顔絵を並べた湯飲みで知られる「山志製陶所」(岐阜県土岐市)が、急ピッチで新作を生産している。今回の自民党総裁選では「結果の予想が難しかった」として、高市早苗氏と小泉進次郎氏を加えた計3人の顔を描いて準備していた専務の加藤貴仁さん(32)は「石破さんが一番の自信作」と満足げに語った。
同社は創業116年の窯元で、1976年から歴代首相の似顔絵を描いた湯飲みを手掛ける。加藤さんは、2020年の菅義偉氏の首相就任時に父から似顔絵のデザイン担当を引き継いだ3代目だ。
過去最も人気があったのは、父が担当した小泉純一郎元首相で、年平均で6万個売れたという。加藤さんは「湯飲みの売り上げは支持率に比例する。最初が肝心だ」と新作と新首相に期待を込めた。
〔写真説明〕石破茂新首相の似顔絵が入った生産途中の湯飲み(山志製陶所提供)
2024年10月02日 13時31分