道路冠水、住民ら不安=氾濫特別警報の古座川―和歌山南部



台風6号は3日、和歌山県南部に上陸、横断した。警戒レベル5の氾濫特別警報が一時発表された同県古座川町と串本町の古座川周辺では道路が冠水し、住民からは「川の水位が急上昇した」など不安の声も出た。

古座川町の特別養護老人ホーム「古座川園」では付近の道路が冠水したため、駐車場の車を高台に移動させた。建物への浸水を見越し、午前4時ごろ1階で就寝中だった入居者約20人をベッドごと2階に避難させた。男性職員は「川の増水を警戒し、早めの対策を取った」と振り返った。

町観光協会職員安田洋喜さん(48)は、知人から川周辺の田畑や車が水没したと聞いたといい、「数時間で川の水位が急激に上がった」と語った。同町の旅館「南紀月の瀬温泉ぼたん荘」近くの道路は、あふれた川の水で浸水。男性スタッフは「午前3~4時が雨や風のピークで、雨戸に強く打ち付ける音で目覚めた」と話した。

古座川沿いのスーパー「オークワ古座川店」は安全を考え、通常より1時間遅い午前10時に開店した。買いだめする客もおり、西雅一郎店長(57)は「開店は遅れたが、お客さんは通常通り来てくれている」と安心した様子で話した。

自治体は夜通し対応に当たった。串本町は住民に防災行政無線で避難を呼び掛け、追加で避難所を開設。総務課の担当者は「防災気象情報が改善されたばかりで、対応するのに精いっぱい。大きな被害がなくよかった」と胸をなで下ろした。古座川町の担当者も「警戒レベル5が未明に発表され、防災無線のタイミングが難しかった。今後に向け、状況ごとの詳細な対応を詰めたい」と話した。

〔写真説明〕台風6号の影響で崩落した古座川沿いの道路=3日午後、和歌山県古座川町

2026年06月03日 17時58分


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