
鹿島が優勝を決めた直後、鈴木と植田は涙を浮かべながら、いち早く二人で抱き合った。前回優勝した2016年も在籍し、今季はともに全試合に出場した攻守の柱。鈴木は10得点で攻撃を引っ張り、植田は堅い守りで貢献した。
鈴木は最終戦のように、本職の最前線ではなくサイドを任されることも多かったが、献身的に支えた。22年に欧州から復帰すると、クラブの象徴、小笠原満男さんの背番号40を着けてプレー。「個人としてもチームとしても、難しい時期が続いた。報われた感覚に今はなっている」と言葉に実感を込めた。
植田も海外挑戦から復帰して3年目。「やっと皆さんに『ただいま』と言える。若かった頃の自分たちのように、タイトルを欲していく気持ちが一番大事。来年にも生きる」とクラブの将来を見据えた。
【時事通信社】
〔写真説明〕前半、横浜Mのキニョーネス(右)と競り合う鹿島の鈴木=6日、メルスタ
2025年12月06日 21時15分