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遠藤、存分にうまさ発揮=巻き替えで朝乃山封じる―大相撲九州場所



遠藤がうまさを存分に発揮し、朝乃山との小結対決を制した。相手十分の右四つとなって出られたが、左でおっつけてから巻き替えに成功。もろ差しを果たすと、慌てた朝乃山が再び右を差しにきたところを狙いすまして投げで仕留めた。

納得の相撲だったのだろう。支度部屋では多くを語らないが、巻き替えのタイミングの良さに水を向けられると、3度うなずいた。

先場所の雪辱を狙った朝乃山も「うまさにやられた。くそー」と苦笑いを浮かべて脱帽。八角理事長(元横綱北勝海)は「遠藤は下がったが左からおっつけて、うまく相撲を取ったんじゃないか」と感心した。初日に豪栄道を破ってからは白星から遠ざかっていたが、朝乃山の地力を技巧で封じてきらりと光る存在感を示した。

連敗を4で止めたこの日の白星は今後へ弾みがつきそうで、「自分らしくやるだけ」と表情を引き締めた。けが人が相次ぎ、上位陣のふがいなさも目立つ中で、連日大声援を受ける人気者が奮起すれば一年を締めくくる場所が盛り上がる。

【時事通信社】 〔写真説明〕遠藤(右)は下手投げで朝乃山を下す=15日、福岡国際センター

2019年11月15日 20時35分


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