一般社団法人 日本電子機器補修協会
コロナ禍で新たな発見があった。筑波大の川村卓監督(50)はオンラインを活用して選手を指導。今後の野球界に生かせる可能性が「大いにある」と活路を見いだしている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、筑波大硬式野球部は4月上旬から練習を中止しており、所属する首都大学野球の春季リーグ戦は中止が決まった。「やれないのは残念だが、いい機会にしてもらいたい」。学生に「もう一回野球を勉強しよう」と呼び掛け、捕手の配球や野球の指導方法についてオンラインで話し合いを重ねる。
技術指導にもオンラインを利用し、「普段はあまり考えてやってこなかった動きをもう一度整理し、振り返る期間にできている」。学生がスマートフォンで撮影した素振りの映像を見て、アドバイスを送るなどしている。ただ、「どういうことを意識して練習したのかを伝えた上で指導を受けて」と注意も促す。映像を見せるだけでは、改善点がうまく伝わらないこともあるという。
高校球児の数が減少し、子どもの「野球離れ」が進む今、川村監督は長時間の活動をその一因に挙げ、オンライン活用は「練習時間の短縮にもつながるし、いいこと」と捉える。コロナ禍を乗り越えた後にも利用価値のある手段となりそうだ。
筑波大准教授として野球の動作を研究し、ロッテの佐々木朗希投手(岩手・大船渡高)の投球フォームを解析した川村監督。まだ18歳のルーキーにとって、グラウンドでの練習が制限された状況で筋力トレーニングなどを積んできたことはプラスになると語る。「この期間は野球をするよりも体をつくることに重点を置いた方が良く、そういう意味ではよかった」と指摘した。
◇川村卓さんの略歴
川村卓(かわむら・たかし)札幌開成高3年時に主将として夏の甲子園出場。筑波大でも主将を務めた。大学院体育研究科(当時)修了後、北海道・浜頓別高監督を経て、00年冬に筑波大監督就任。体育系准教授としてコーチング学を研究。50歳。北海道出身。
【時事通信社】
〔写真説明〕筑波大硬式野球部の川村卓監督(本人提供)
2020年06月04日 07時13分
大谷、松井抜く176号=通算本塁打で
大谷が5号2ラン=日本人単独最多17
町田、首位返り咲き=J1
神戸、暫定3位=広島は分ける―J1
日本、パリへ白星発進=松木がゴール―