一般社団法人 日本電子機器補修協会
過去に2戦2勝と負けなしのプレーオフ。稲見には自信があったが、今回は自らが最終18番で2メートルのウイニングパットを外し、勝負を持ち越した形だった。「でも、あえてそうは思わなかった。(小祝)さくらさんと交互に争えるな、と」
2ホール目。小祝がパー4の第2打をグリーン横のバンカーに入れて3オン。稲見は8メートルのバーディートライ。「さくらさんは、たぶんパー。これを決めなきゃ勝てない」。集中力を研ぎ澄ましたパットがラインに乗りカップに吸い込まれた。
決着の場面だけでなく、随所で持ち前の勝負強さが光った。スコアを伸ばせず、小祝を追う状況だった15番(パー3)。「ようやく風のジャッジが合ってきた」と第1打をピン横70センチに乗せ、ここから3連続バーディー。主導権を握った。
4日間大会を制した前週の疲労を残し、前日は記者会見を終えると「背中と腰がバキバキで…」と悲壮感も漂わせた。今年は優勝争いが多く、「気張って体力を使う。内容が濃過ぎる」。その中でも勝ち切る底力を発揮し、「尊敬している」という年上の小祝を通算勝利数で上回った。「理想は不動裕理さん。永久シードが目標」。21歳の志は高い。
【時事通信社】
〔写真説明〕プレーオフを制し、ガッツポーズする稲見萌寧=11日、兵庫・花屋敷GCよかわ
〔写真説明〕プレーオフを終え、健闘をたたえ合う稲見萌寧(右)と小祝さくら=11日、兵庫・花屋敷GCよかわ
2021年04月11日 19時34分
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