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ついに壁破った松山=幾度の優勝争い経て―マスターズゴルフ



【オーガスタ(米ジョージア州)時事】日本男子がはね返され続けた厚い壁を、29歳の松山英樹がついに破った。何度もメジャーの優勝争いを経験し、たどり着いた頂点だ。

2014年6月に米ツアー初優勝。2勝目までは1年8カ月を要したが、その後は完全にトップ選手の仲間入り。メジャーでも常に優勝候補に挙がるようになった。

初めて頂点に迫ったのが16年4月のマスターズ。首位と2打差で出た最終ラウンドは、序盤で失速して脱落した。同年7月の全米プロ選手権では終盤まで食い下がったが、差を詰め切れず5打差の4位。17年6月の全米オープンは最終ラウンドで猛追して2位に入った。

17年8月の全米プロは、さらに優勝に近づいた。最終日中盤に単独トップに立ちながら、同組で回ったジャスティン・トーマス(米国)に逆転された。いつも淡々とした受け答えの松山が肩を震わせ涙する姿が、どれだけ悔しいかを表していた。一方、優勝争いを重ねるうちに自信がついたのは確かで、「場数が増えていけば、それだけチャンスも増えているということ」と話した。

18年以降はメジャーではトップ10もなかったが、目標はぶれることはなくついに到達した。世界で日本勢の存在感を示してきた青木功や中嶋常幸らでも成し得なかった歴史的偉業。元世界ランキング1位でメジャー優勝経験もあるジェーソン・デー(オーストラリア)はこう言ったことがある。「英樹は精神力が非常に強い。浮き沈みがなく、それがまさに日本人のメンタリティーなのではないかと思う」

欧米メディアから自身のメジャー優勝が日本ゴルフ界に与える影響について問われるたびに、心の内を述べてきた。「今の日本の男子ツアーは女子に比べてあまり人気がない。僕が優勝すると見方も変わると思うので頑張りたい」。日本男子のトップとしての責任感を胸に戦ってきた。メジャー1勝で満足せず、歩みを進めていく。

【時事通信社】 〔写真説明〕マスターズ・トーナメントで優勝し、グリーンジャケットを着て喜ぶ松山英樹=11日、米ジョージア州オーガスタ(AFP時事) 〔写真説明〕最終ラウンドの2番でバンカーからショットを放つ松山英樹=11日、米ジョージア州オーガスタ(AFP時事) 〔写真説明〕最終ラウンドの4番でパットを打つ松山英樹=11日、米ジョージア州オーガスタ(EPA時事)

2021年04月12日 08時16分


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