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「野球の王者」に歴史的勝利=日米決戦実現、好影響も―WBC



野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、日本代表「侍ジャパン」の優勝で幕を閉じた。決勝は野球が盛んな日本と米国の顔合わせ。秋の日米野球などでの対戦機会はあったものの、真剣勝負の度合いが高い舞台でのトッププロ同士の頂上決戦は事実上初めて。長年、大リーグを目標としてきた日本球界にとって歴史的な勝利になった。

1931年秋に来日した全米選抜は、全日本を相手に17戦全勝。ベーブ・ルースとルー・ゲーリッグがそろい踏みした3年後も16戦全勝と強さを示した。この時期に本場のプレーを見せつけられ、国内でプロ球団を設立する機運が高まったとされる。

日本職業野球連盟が発足した36年当時の公報第1号には、各チームは「野球の王者米国との間に世界選手権を争い、覇権を獲得せんとする」ことが宿望と記されている。野球史や海外野球に詳しい名城大の鈴村裕輔准教授は「それが長い道のりを経て、形を変えて実現された」と評価した。

日本選手の大リーグ挑戦が90年代後半から続き、圧倒的な実績で米国の球史に名を刻むイチローや大谷翔平のような選手も登場。64年に日本人で初めて大リーグでプレーした村上雅則さんは「世界から選手が集まる米国との比較はできないが、日本にもメジャーリーガーに近い選手が多くなった」。全体的な競技レベル向上に感慨深げだ。

世界の野球をリードする日米によるWBC決勝に、鈴村氏は「主催者は喜んでいると思う。最も訴求力のある組み合わせで行われた」とも指摘。「日本は北米以外では一番大きな市場。マーケティングが今後やりやすくなっていくだろう」と話す。歴史が浅い大会の価値を高めることにつながるとともに、野球の普及や市場開拓の面で好影響が期待されそうだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕記念撮影に臨む野球日本代表ら=21日、アメリカ・フロリダ州マイアミ

2023年03月23日 10時11分


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