おなじみの名手引退=51歳ペリエ、短期免許の先駆け―競馬



【パリ時事】競馬の世界最高峰レースの一つ、フランスの凱旋(がいせん)門賞で4勝し、日本でもおなじみの騎手、オリビエ・ペリエ(51)=フランス=が現役を引退した。4月25日に地元で最後の騎乗を終え、同国メディアに「後悔はない。素晴らしい人に囲まれ多くを学んだ」と語った。

日本中央競馬会(JRA)では、短期免許制度を利用した外国人騎手の活躍が今や当たり前になった。その先駆けがペリエ。親日家で穏やかな性格。日本に溶け込めたことが好成績につながった。

レースでは卓越した騎乗技術に加え、ここ一番で勝負強さを発揮。JRAのGIで12勝した。2001年に史上初となる3週連続のGI制覇。有馬記念は02、03年はシンボリクリスエスで、04年には、ゼンノロブロイで勝って3連覇を遂げた。

ペリエの成功を受け、特に欧州から冬のオフ期間に来日する騎手が増えた。今はJRA所属でフランス出身のクリストフ・ルメールもその一人。自身のインスタグラムに「長年の友人で、モデルとなった騎手。ありがとう」と記した。

世界各国で偉大な足跡を残してきたペリエは、日本競馬の発展にも大きく貢献した。

【時事通信社】 〔写真説明〕2004年12月の有馬記念で3連覇を果たし、ガッツポーズでファンの声援に応えるゼンノロブロイ鞍上のオリビエ・ペリエ=千葉・中山競馬場

2024年05月02日 13時33分


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