今季のドジャースは大谷の加入でベッツ、フリーマンと最優秀選手(MVP)受賞経験のある3人が上位に並ぶ強力打線。オールスター戦の本塁打競争を制したT・エルナンデスらもおり、レギュラーシーズンでナ・リーグ最多の233本塁打をマークした攻撃力が看板となった。
主力が故障で離脱しても、大崩れしなかった。「けが人が多くても、出てきた選手がカバーする力は相当高い。マイナーから上がってきた若手も高い実力を持っていて、しっかり育成された状態」と大谷。他球団からの迅速な補強や若手の登用で戦力を維持するフロントの手腕もあった。
プレーオフではE・エルナンデスが勝負強さを見せ、エドマンは走攻守で活躍と、重要な試合で脇役が抜群の働きを見せた。開幕投手グラスノーやベテラン左腕カーショーがプレーオフを前に故障で離れ、先発投手に不安があったが、救援陣の奮闘でブルペンデーでも互角以上に試合を運んだ。夏場に長期離脱した山本も、9月に復帰して以降は好投が目立ち、覇権奪還への重要なピースに。大谷が「(チーム)全部のバランスが素晴らしい」と話したように、選手層の厚さが際立った今季だった。
【時事通信社】
〔写真説明〕ヤンキースとのワールドシリーズを制し、喜ぶドジャースの大谷(右端)ら=30日、ニューヨーク(AFP時事)
2024年10月31日 20時34分