DeNAの筒香が、勝利を引き寄せる先制打を放った。三回2死一、二塁で、大関の低めの変化球を捉えた打球は、二塁手の頭上を越えて中前へ。一、二回まで塁をにぎわせながらも得点に結び付かないもどかしい雰囲気を一掃し、「つないでつくってくれた好機で、走者をかえすことができてうれしい」。ほっと一息ついた。
今シリーズは第2戦から先発出場を続け、第3戦では5番に入って貴重な追加点となる犠飛で貢献。三浦監督は「どっしりと構えてくれる打者がいると、打線に厚みが増す」。米球界で苦しい経験を積み、古巣復帰を果たした32歳への信頼感は揺るぎない。
主将として臨んだ7年前の日本シリーズは、ソフトバンクに2勝4敗で屈した。雪辱まであと1勝とし、「きょう取れたのはチームとして非常に大きい。もう一度気を引き締め、地に足を着けて、横浜で戦いたい」。言葉に力を込めた。
【時事通信社】
〔写真説明〕3回、先制適時打を放つDeNAの筒香=31日、みずほPayPay
2024年10月31日 22時58分