ロッテのサモンズ、球場沸かす快投=新助っ人が本領発揮―プロ野球



曇天の幕張を沸かせた左腕に、ファンは称賛の拍手を惜しまなかった。ロッテのサモンズが七回終了まで無安打に抑える快投。八回先頭の上本に二塁打を浴びると球場は大きなため息。本人は「投げ切ったな」と納得し、マウンドを降りた。その後は救援陣が踏ん張り、チームの連敗を止めた。

140キロ台後半の直球と大きく曲がるスライダーを軸に、広島打線を寄せ付けなかった。四死球と味方の失策で許した走者にも動じることなく、攻めの投球で抑え込んだ。

来日1年目。前回まで3試合に登板して1勝1敗。制球に苦しむ場面が目立ち、持ち味を生かせなかった。ようやく本領発揮、と言える投球に「(新たな環境への)慣れもあると思う。いい経験ができていて、ファンの応援もすごい。本当に最高の気分」。吉井監督は「本人も苦労していた。異国から来てきつかったと思う」とねぎらった。

佐々木朗希が米大リーグのドジャースに移籍。先発陣はその穴埋めが課題となっていた。チームは前カードの中日戦で3連敗を喫し、依然最下位に沈む苦しい状況。サモンズは「この投球を続ける。攻撃的にストライクで押していく」と息巻く。ノーヒットノーランは幻となったが、新助っ人の快投はチームを確かに勢いづけた。

【時事通信社】 〔写真説明〕8回途中、吉井監督とグータッチして降板するロッテ先発のサモンズ(中央)=10日、ゾゾマリン

2025年06月10日 23時02分


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