佐野兄弟がそろって日本代表のピッチに立った。先発した兄の海舟はボランチとして効果的な縦パスを送り、守備でも素早く戻って隙を与えなかった。弟の航大は後半途中に出場すると、直後にクロスに頭で飛び込み、見せ場をつくった。代表デビューを飾り、「実感する余裕もなかった。(兄と)一緒にプレーをできてよかった」と喜んだ。
最終予選では1993年に三浦泰年、知良(カズ)が出たが、珍しい兄弟のそろい踏み。来年のW杯に向け、ともにアピールする立場。海舟が「お互いまだこれから」と言えば、航大も「全てでレベルアップしないといけない」と気を引き締めた。
【時事通信社】
〔写真説明〕インドネシア戦の前半、競り合う佐野海(右)=10日、大阪・パナソニックスタジアム吹田
〔写真説明〕インドネシア戦の後半、パスを出す佐野航(左)=10日、大阪・パナソニックスタジアム吹田
2025年06月10日 23時28分