一般社団法人 日本電子機器補修協会

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狂言の演者と登場人物

狂言の演者

狂言の主役を演じる人を能と同じく「シテ」と呼び、シテは主役であると同時にその番組の演出家の役割も果たします。

また、シテの相手役を勤める脇役を「アド」と呼び、語源は人を率いる意味の「あどもふ」や、挨拶して応答する意味の「挨答」(あいとう)がなまったものなど様々な説があります。

また同じような性格の者が一群となって登場する場合は立衆(たちしゅう)と呼び、統率者を立頭(たちがしら)と呼びます。 

狂言の登場人物

狂言の登場人物は身近な親しみのおける普通の人々です。
殿様や大名も出てきますが、だいたい家来にバカにされたり、ドジだったりします。
いずれもどこか憎めない愛すべき人物たちで現代人と共通するところが多くあるのが特徴です。

太郎冠者
狂言では従者、召使の身分を表し、大名・主に仕えるものの役柄のこと

次郎冠者
狂言の中でも最も親しみやすく、明るく酒好きでずるがしこいユーモアあふれる人物

大名
狂言に登場する大名は荘園の領主クラスで格があまり上ではなく、 いつの時代にもいそうな尊大な人物が風刺されています。太郎冠者にだまされたりドジな所がある。

山伏
無学なくせに知識をひけらかしたり、斜に構えているようで実は物欲・金欲の亡者

僧侶
人の心理を笑いにした狂言は、宗教者もその対象となる場合があります

基本的な面は20種類ほど

能の多くが過去の世界を扱うのに対し、狂言は当世つまり現実社会の人々が登場人物なので素顔で舞台に立つのが一般的です。

それゆえ面は能面ほど発達せず、神・鬼・精霊・老人・動物等で種類も少なく基本的なものは20種類ほどで喜怒哀楽の表情が豊かです。 

狂言の装束の種類

能に比べ狂言の装束は簡素です。
代表的なものとして肩衣(かたぎぬ)、狂言袴があり、装束の下には襦袢、パッチ、胴着、胸込みなどを着ます。

足袋は能では白ですが、狂言では黄色の物を使います。

肩衣のデザインは鬼瓦・カタツムリなど大胆にデザイン化されたものが特徴です。
女性の役では縫箔という繻子地に金箔の縫い取りをした衣装に15センチぐらいの女帯でまとめます。

頭にビナン鬘という白い麻布で被り物をするのが狂言の女性役独特の特徴になります。