モデルナ製接種の2人死亡=見合わせ対象のワクチン使用―新型コロナ



米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンから異物が見つかった問題で、厚生労働省は28日、異物が混入したワクチンと同時期に製造された製品を接種された30歳と38歳の男性が、接種後に死亡したことを明らかにした。いずれも基礎疾患はないという。

厚労省は「現時点ではワクチン接種と死亡の因果関係は不明で、異物混入が原因であることを示す情報もない」と説明。死亡報告が重なったことから、透明性向上のため公表したとしている。

2人が接種したのは製造番号「3004734」の製品。これまでに異物混入の報告はないが、異物が複数見つかった「3004667」と同時期に同じスペインの工場で製造されており、26日に使用の見合わせを決めた。

亡くなった38歳の男性は、15日に2回目の接種を受けた後に発熱。17日に解熱したが、18日に自宅で死亡した。解剖して死因を調べている。

30歳の男性は22日に2回目の接種を受け、翌日に発熱。回復して仕事をしていたが、25日朝に死亡した。死因は明らかになっていない。

厚労省は今後、詳しい情報を収集し、専門部会で検討を進める方針。

【時事通信社】 〔写真説明〕厚生労働省、環境省が入る中央合同庁舎第5号館=東京都千代田区霞が関

2021年08月28日 17時54分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース