ラファ侵攻、改めて表明=米国務長官と会談―イスラエル首相



【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は1日、ブリンケン米国務長官とエルサレムで会談した。イスラエルのメディアによると、ネタニヤフ氏は、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファに地上侵攻する考えを改めて表明。米国務省は、ブリンケン氏が侵攻に対する「米国の明確な立場」を伝えたと発表した。

バイデン米政権は、民間人保護などに関する「信頼できる計画」なしにラファ侵攻を容認しない立場。国務省のパテル副報道官は4月30日の記者会見で「(計画を)確認していない」とし、米側の懸念が解消されない限り、作戦に反対する姿勢を改めて強調していた。

報道によれば、ネタニヤフ氏は会談で、いかなる条件も侵攻作戦に影響しないと強調。ネタニヤフ氏は30日、イスラム組織ハマスとの戦闘休止合意の有無にかかわらず作戦を強行する考えを示していた。

会談ではこのほか、ブリンケン氏が人道状況の悪化が進むガザへの支援拡大を要請。ハマスが拘束する人質の解放と休戦に向けた交渉についても意見を交わした。

ブリンケン氏はネタニヤフ氏のほか、戦時内閣メンバーのガンツ前国防相らとも会談。海路からの人道支援物資の受け入れ拠点となっているイスラエル南部のアシュドッド港も視察する。

2024年05月02日 12時21分

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