ガザ戦後統治で政権に溝=国防相が首相に異論―イスラエル



【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は15日、米CNBCテレビとのインタビューで、パレスチナ自治区ガザの戦後統治を巡り、「軍事的責任を持つ」とイスラエルの関与を改めて表明した。一方、ガラント国防相は同日のテレビ演説で、イスラエルによる統治が続くことは「戦略的、軍事的に危険な選択肢だ」と反対。政権内の溝があらわになった。

イスラエル軍は、イスラム組織ハマスの部隊解体を宣言していたガザ北部で戦闘を再開。戦闘終結後の治安維持や統治に関する明確な計画が欠如していることで、ハマスの再結集を許したと指摘されている。

ガラント氏は、ハマスに代わるパレスチナ勢力による統治を内閣に提起してきたが「反応がない」と強調。「ネタニヤフ首相に決断を求める」と迫った。ガザ占領を支持するネタニヤフ政権の極右政党党首は、ガラント氏の罷免を訴えた。

【時事通信社】 〔写真説明〕イスラエルのガラント国防相(左)=軍が7日提供、同国南部(AFP時事)

2024年05月16日 18時05分


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