高市氏に広がる警戒=パイプなし、異なる政治スタンス―公明



自民党の高市早苗新総裁選出について、公明党内では4日、「(政治姿勢が)相いれない」(関係者)などと警戒感が広がった。保守的な政治スタンスの高市氏と公明党の間にはこれまでパイプがなく、自公連立の継続は意見の一致が前提となる。公明党の斉藤鉄夫代表らは同日、高市氏との面会でさっそくけん制した。

公明側は東京都内の公明会館で高市氏と面会。斉藤氏によると、政府要人による靖国神社参拝や外国人政策の厳格化に慎重との認識を伝達。「党の支持者から大きな懸念がある。その解消なくして連立政権はない」と伝えたという。斉藤氏は面会後、記者団に「政策、理念の一致があって初めて連立は成り立つ」と強調した。

面会では、連立の枠組み拡大でも公明側がくぎを刺した。交渉対象の一つと目される日本維新の会について「副首都構想や都構想を前提にした議論には大きな疑問点を持っている」と言及した。

公明関係者の一人は「高市氏との間にパイプがない。何をやりたいとか情報が入ってこない」と語る。高市氏にとっては、連立拡大の議論の前にまずは公明との信頼関係構築が課題となる。

2025年10月04日 20時42分

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