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スポーツが消えた日常=新たな役割考える時―新型コロナ



日本中でほぼ全てのスポーツイベントが中止。ランニングやサイクリングを楽しむ人々の姿は極端に減り、公園でサッカーに興じる子どもたちもほとんどいない。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日常からスポーツが消えた。

プレーすること、試合を見ること自体が人々の密集空間を生み、感染拡大のリスクとなる。最も大事なのは命と健康。スポーツに造詣が深い漫画家のやくみつるさんは「人々は食料など生活に必要最低限のことを優先し、スポーツのことは考えられない」。政府が緊急事態宣言を発令すれば受け入れるしかないという。

戦争や震災で衣食住を満足に確保できない時ですら、スポーツは人々に活力や希望を与える働きをしてきた。しかし、目に見えないウイルスが相手の今回は難しい。

早大スポーツ科学学術院の友添秀則教授は「スポーツにとって、ウイルスがこれほど脅威だったとは。存在そのものがマイナスとなり、負の連鎖を生んでいる」。スポーツが巨大産業となり、回らなくなった場合には経済活動に与える悪影響が大きい点も指摘した。

世の中の沈滞ムードを少しでも拭い去ろうと、動きだした選手はいる。サッカーのレジェンド、Jリーグ横浜Cの三浦知良選手は感染予防のために手洗いの方法を動画で配信。プロ野球ロッテの佐々木朗希投手らは、自宅待機する子供たちの運動不足解消に役立ててもらおうと、狭い室内でも可能なトレーニング方法を公開した。

友添教授はこのような動きに「トップアスリートの影響力は大きい」と光明を見いだす。新型コロナの終息後もにらみ「何を発信できるか。スポーツの存在価値が失われないよう具体的に考えていかないと」。今こそ、スポーツの新たな社会貢献のあり方や役割が問われている。

【時事通信社】 〔写真説明〕新型コロナウイルス感染予防動画で手洗いを実践する横浜Cの三浦知良選手(横浜Cの公式動画より)

2020年04月06日 18時07分


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