バッハ会長「必ず実現できる」＝東京五輪、大会の簡素化公表へ―ＩＯＣ調整委

新型コロナウイルスの影響で来夏に延期された東京五輪の準備状況を確認する国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）調整委員会と大会組織委員会の会合が２４日、オンラインで始まった。冒頭でＩＯＣのバッハ会長は「ポストコロナの世界に合った大会というだけでなく、コスト削減にもつながるものを。この取り組みは開会式まで続ける。必ず実現できる」と前向きな言葉を並べた。

開幕は１０カ月後。感染収束が見通せない中、バッハ会長は「安全な環境のために何をすべきか。今、発表せよと圧力をかけたい人もいるが、今は適切なタイミングではない」と話した。

短期間で検査できるキット、来年の上半期にはワクチンを投与できるとする専門家の見解などに触れて、「これも大きな一助となる。われわれが考えるシナリオに反映すべきだ」と述べた。

２５日の会合終了後、１年延期に伴う大会の簡素化の内容が公表される。大会関係者の人数や会場の運営期間、選手村の入村式、テスト大会の見直しなどが簡素化の対象になっている。

【時事通信社】 〔写真説明〕ＩＯＣ調整委員会の会議で、リモート参加であいさつするトーマス・バッハＩＯＣ会長（奥）と東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長（左）、小池百合子東京都知事＝２４日午後、東京都中央区（代表撮影）

2020年09月24日 19時32分

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