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急成長のスポーツ賭博、地位向上=米大リーグ、過去には八百長事件も



【ニューヨーク時事】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めた水原一平氏が、違法スポーツ賭博に関与してチームを解雇された。過去に球界を揺るがす八百長事件を経験し、ギャンブルと距離を置いてきた大リーグだが、スポーツ賭博産業の拡大に伴い、近年は変化が見られる。

米国ではラスベガスにカジノが集中するネバダ州などでのみ、勝敗などが対象のスポーツ賭博が認められていたが、2018年5月に規制する連邦法を米連邦最高裁が違憲と判断。スポーツ賭博を禁止するかどうかは各州に委ねられ、税収増への期待を背景に合法化の動きが広がった。

カジノ業界団体の米国ゲーミング協会によると、現在は38州と首都ワシントンでスポーツ賭博が合法。一方、ドジャースが本拠地を置くカリフォルニア州は現在もスポーツ賭博を禁じている。

大リーグ機構は他のプロスポーツ団体と同様、当初は賭博の合法化に反対の姿勢を示していた。ただ、違憲判断後の18年11月には、カジノ運営大手MGMリゾーツ・インターナショナルとのスポンサー契約を発表。スポーツ賭博関連会社とも契約し、急成長する産業との関わりを強めている。同機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは「より深く、より持続的なファンとの関係を構築できるメリットがある」と期待感を口にする。

一方、大リーグでは1919年に選手が八百長に手を染めた「ブラックソックス事件」が発生。89年には、現役時代に通算4256安打の歴代最多記録を打ち立てたピート・ローズ氏の野球賭博関与が発覚し、永久追放処分となった苦い過去もある。

オフにプロスポーツ史上最高とされる総額7億ドル(約1064億円)でドジャースと10年契約を結び、大リーグの看板選手の地位を確立した大谷を巡るスキャンダル。スポーツ団体や選手が賭博に安易に近寄れば、競技の根幹やスター選手の価値を損ねかねない懸念もあることを今回の一件は浮き彫りにしている。

【時事通信社】 〔写真説明〕米大リーグ、ドジャースの大谷(左)と通訳の水原一平氏=5日、米アリゾナ州グレンデール

2024年03月25日 17時54分


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