空き家ガレージから血痕=逮捕の男「報酬約束された」―那須2遺体



栃木県那須町の河川敷で、会社役員宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)の遺体が見つかった事件で、宝島さんらが遺体で発見される約7時間前に訪れた東京都内の空き家のガレージから血痕が見つかったことが25日、捜査関係者への取材で分かった。

警視庁と栃木県警の合同捜査本部は、宝島さん夫妻が空き家で何者かに暴行を受けた後、那須町に運ばれたとみて血痕のDNA型鑑定を進める。

捜査本部などによると、宝島さん夫妻は15日夜、物件探しのため、不動産業者や知人と品川区東品川を訪問。同日11時半ごろ、ワンボックスカーで業者が管理する空き屋に向かった。

同じころ、死体損壊容疑で逮捕された建設業平山綾拳容疑者(25)の飲み仲間2人も、同容疑者から借りたセダンで空き家に向かっており、夫妻と2人は16日午前0時ごろ、空き家で接触したとみられる。

夫妻はその後、セダンに乗せられて那須町に行ったとみられ、同日午前6時50分ごろ、河川敷で遺体で見つかった。

一方、「ある人物に遺体の処理を指示され、飲み仲間2人に頼んだ」と供述した平山容疑者が、「報酬を約束された」と話していることも判明した。同容疑者の自宅や銀行口座から報酬とみられる多額の現金は見つかっていないといい、捜査本部は慎重に裏付けを進めている。

【時事通信社】 〔写真説明〕送検のため警視庁大崎署を出る平山綾拳容疑者=22日、東京都品川区

2024年04月25日 20時26分


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