ドジャースの大谷は満面の笑みで、誰よりもシャンパンファイトを楽しんでいるようだった。チームメートと喜びを分かち合い、「勝ててよかった。厳しいシリーズだったけど、いい試合だった」とうなずいた。
この日は無安打、3三振。ダルビッシュとの対戦では2度も三振するなど3打席凡退だった。八回は天敵の左腕スコットに地区シリーズで四つ目の三振を喫した。それでもチームは山本の好投もあって勝利し、「由伸は素晴らしかった。相手を寄せ付けないような圧倒的な投球だった」と自分のことのように喜んだ。
大谷は第1戦の二回に同点3ランを放ち、打線を勢いづけた。第4戦では安打と2四球で出塁し、好走塁でもベンチをもり立てた。第5戦では味方の出塁に両手を上げて喜んだり、本塁打を放った選手をベンチ前で出迎えたりした。
レギュラーシーズン終盤のような固め打ちはなかったが、存在感は間違いなく大きかった。「誰が(試合に)出ても一生懸命にチームプレーで後ろにつなぐんだという気持ちが前面に出ていた。何とかみんなで物にした、そういうシリーズだったかなと思う」と地区シリーズを振り返った。
13日(日本時間14日)からはメッツとのリーグ優勝決定シリーズに臨む。「初戦が大事だと思うので、そこに合わせていく。まずはみんなで喜んで、次に向けて頑張りたい」と意気込んだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕リーグ優勝決定シリーズ進出を決め、シャンパンファイトを楽しむドジャースの大谷(右)と山本(左)=11日、ロサンゼルス(AFP時事)
〔写真説明〕リーグ優勝決定シリーズ進出を決め、シャンパンファイトを楽しむドジャースの山本(左)と大谷=11日、ロサンゼルス(AFP時事)
〔写真説明〕パドレス戦の2回、先制のソロ本塁打を放ったドジャースのE・エルナンデス(中央)を祝福する大谷(左)=11日、ロサンゼルス(EPA時事)
2024年10月12日 16時37分