総務省が29日発表した11月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が108.3と、前年同月比2.2%上昇した。プラスは39カ月連続で、伸び率は3カ月ぶりに拡大した。政府補助金の縮小で電気・ガス代の伸びが拡大したほか、米類は前月に続いて過去最大の上昇率を記録した。
電気代の上昇率は9.7%(前月は4.0%)、都市ガス代の上昇率は6.9%(同1.8%)。10月使用分(11月請求分)から政府補助金が減額されたことが響いた。補助金は11月使用分(12月請求分)からなくなるが、政府は来年1月に再開する方針。今後も物価の動向に影響を与えそうだ。
生鮮食品を除く食料は4.0%プラス。米類は62.8%上昇し、伸び率は10月の62.3%を小幅ながら上回った。24年産米の生産コストが膨らみ、値上がりが続いた。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は2.6%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は1.9%、それぞれ上昇した。
東京都区部の指数は12月20日に公表される全国消費者物価指数の先行指標となる。
【時事通信社】
〔写真説明〕東京都内のスーパーで、チラシをチェックする買い物客(AFP時事)
2024年11月29日 13時30分