政府は27日、2025年度予算案を閣議決定する。一般会計総額は115兆5400億円程度と過去最大を更新。税収は過去最高の78兆4400億円程度を見込むが、財源不足を補うために借金である国債を28兆6500億円程度発行する。政府はコロナ禍で膨張した予算規模の「平時化」を目指してきたが、借金に依存する厳しい財政運営が続く。
年明けの通常国会に予算案を提出し、年度内の成立を目指す。
石破政権として初めての当初予算案は、全ての世代の現在・将来の賃金・所得の増加を最重要課題とした。先の衆院選で少数与党に転落したことを受け、主要な野党とも政策協議を行い、国民民主党が掲げる「年収103万円の壁」見直しなどの要望を一部反映した。
石破茂首相は26日の政府・与党政策懇談会で「わが国の経済は賃上げと投資がけん引する成長型経済への移行ができるかどうかの分岐点にある」と強調。早期の予算成立を目指す考えを示した。
【時事通信社】
2024年12月27日 08時04分
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