百条委報告書を議決=斎藤知事は「説明責任を」―兵庫県議会



兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題で、県議会は5日の本会議で、調査特別委員会(百条委員会)の報告書を各会派の賛成多数により議決した。告発者を特定した県の対応について、違法の可能性が高いとし、斎藤氏による職員への叱責を「おおむね事実」と明記。斎藤氏に「過不足のない説明責任を果たす」よう求めた。

斎藤氏は本会議後、記者団の取材に対し「県議会から一つの見解を示されたとして受け止める。私や県の対応は適切、適法だったという考えは変わらない」と述べた。

報告書は告発文書について、公益通報者保護法の外部公益通報に当たる可能性が高いと指摘。告発者を元西播磨県民局長(昨年7月に死亡)と特定したことなど、県の一連の対応は同法に違反する可能性が高いとした上で、「客観性、公平性を欠き、大きな問題があった」と総括した。

パワハラ疑惑については「執務室や出張先で職員に強い叱責をしたことは事実と評価でき、告発文書の内容はおおむね事実だった」と認定。斎藤氏が贈答品を受け取った疑惑に関しては、「PRではなく個人として消費していたと捉えられても仕方ない行為もあった」とした。

【時事通信社】 〔写真説明〕兵庫県議会本会議で、自身の疑惑を調べる調査特別委員会(百条委員会)の奥谷謙一委員長の報告を聞く斎藤元彦知事=5日午前、神戸市 〔写真説明〕兵庫県議会本会議で、自身の疑惑を調べる調査特別委員会(百条委員会)の奥谷謙一委員長(左端)の報告を聞く斎藤元彦知事(右から5人目)=5日午前、神戸市 〔写真説明〕兵庫県議会本会議で、自身の疑惑を調べる調査特別委員会(百条委員会)の報告書が議決された後、取材に応じる斎藤元彦知事=5日、神戸市

2025年03月05日 13時15分


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