元プロ野球西鉄でエースとして活躍した池永正明さんが25日、がんのため死去した。76歳だった。葬儀は家族葬で営まれる。
山口・下関商時代から超高校級として鳴らし、2年生だった1963年春の選抜大会で優勝。西鉄に入団した65年に20勝を挙げて新人王、67年は23勝で最多勝に輝いた。
69年に野球賭博に絡む「黒い霧事件」が発覚。敗退行為(八百長試合)に関わった疑いで翌年5月に永久失格処分を科され、わずか5年余りのプロ人生に終止符を打った。通算成績は238試合登板で103勝65敗、防御率2.36。
失格処分から35年後の2005年、有志による地道な署名運動などもあって処分解除の規則が設けられ、復権が認められた。
【時事通信社】
〔写真説明〕池永正明さん
〔写真説明〕プロ野球交流戦・ソフトバンク―広島戦の始球式で観客の声援に応える池永正明さん=2005年5月、ヤフードーム
2022年09月26日 20時29分